― 想いを、届く形に。3日間チャレンジ型プログラムで共感と行動を生む ―
今回ご紹介するのは、株式会社やまやま様が運営する女性向け社会起業スクール 「SBC(Social Boot Camp)」におけるプロモーション支援の事例です。
やまやま様が持つ高い社会的価値と独自性を活かしながら、 3日間のチャレンジ型オンラインプログラムを軸に、
コンセプト設計・LP制作・広告戦略・運営までをトータルで伴走しました。
ご依頼の背景 ― SNS集客から次のフェーズへ
代表の猪原有紀子(いのはらゆきこ)さんは、元々WEBマーケティング会社出身で、 ご自身でも集客や発信を行っていました。
とはいえ、広告を活用した大規模なプロモーションは未経験の状態。
当初はInstagramフォロワーへの告知や説明会を中心に集客していましたが、 規模を大きくすることに一歩苦戦していたような状態でした。
そこで、株式会社TendAi様と連携し、 和がプロデューサーとして全体設計から運営まで伴走する形でプロジェクトが始動しました。
背景と狙い ― 3日間チャレンジプログラムで“体験から共感”を生む
2024年以降、短期間で学びと成果を体験できる 「3日間チャレンジプログラム」が注目されていました。
SBCでもこれを取り入れることで、オンライン上でも熱量のある体験を提供し、 参加者のモチベーションを高めながらSBCの理念と実践力を伝えることを狙いました。
各日ごとに課題を出し、課題提出者だけが次のセッションに進める構造を導入。
この仕掛けにより、適度な緊張感とコミットメントが生まれ、 参加者が「本気で変わる3日間」を体感できるようになりました。
企画設計とコンセプト構築 ― 「想いを形にする力」をどう伝えるか
初回の打ち合わせで「これは必ず成果が出る」と感じたのを覚えています。
その理由は、競合の少なさや再現性の難しさではなく、
SBCが“実践を教えられる数少ないスクール”であるという確信でした。
SNSを中心としたビジネススクールが増える一方で、 “実業を教える場”は非常に少ない。
だからこそ、社会課題をビジネスで解決するSBCの独自性を しっかりと言語化して伝えようと決めました。
企画段階で特に注力したのはコンセプトとファーストビューの設計です。
キーコピーは次の問いかけでした。
なぜ起業塾を渡り歩いた多くの女性たちが、SBCで自分のアイデアを形にできたのか?

これは、SNS集客やテクニック偏重に違和感を持っていた女性たちに、
“本当にやりたかったこと”を取り戻してもらうためのメッセージでした。
さらに、実際の参加希望者の声をビジュアル化し、共感を喚起する構成にしました。
- 性教育をマネタイズしたい
- 環境に優しい子ども用シャンプーをつくりたい
- 子育て世帯向けの宿を立ち上げたい
戦略と実施内容 ― 熱を仕組みに変えるプロセス
プロモーションの設計でこだわったのは、 「3日間を通じて参加者の心がどう変化していくか」という点です。
初日で熱量を最高潮に引き上げ、
“私はここに入って夢を実現したい”と感じてもらえる体験を作る。
その後、課題提出やリアルタイム参加を通して、 自然とSBCへの共感と信頼を高めていく構造を設計しました。
広告面では、ポスターのような今風のデザインと 「いつまで一人で頑張っているつもり?」というコピーを採用。
この訴求が大きな反響を生みました。
孤独に挑戦する女性たちの“心の痛み”に寄り添う言葉として、多くの共感を集めました。
さらに、集合写真や代表のビジネスピッチ風景など、 “仲間と挑戦する”ビジュアルも効果的でした。



担当・伴走した主な内容:
- コンセプト設計・LPコピーライティング
- 3日間プログラムの構成・設計
- SNS広告戦略とクリエイティブ制作
- セミナー本編構成壁打ち
- 事務局対応
- 集客導線
- 説明会対応・セールス設計・フォロープログラム支援
2024年夏以降に3度実施された「ACTION」の成果は以下となります。
ACTION1
広告費:100万円
売上:約1,500万円
ACTION2
広告費:200万円
売上:約2,800万円
ACTION3
広告費:500万円
売上:約7,500万円
プロモーションを重ねるごとに、数字だけでなく仕組みとしての完成度も高まっていきました。
結果と気づき ― “熱”をどう維持するか
2回目の実施時には、広告費を倍にしてリスト数を増やしましたが、 課題提出率やリアルタイム参加率が落ちるという課題も生まれました。
そこで即座に戦略を転換し、セミナー構成を見直してDay2以降の流れを再構築。
高価格帯コースを自然に選択できる教育的な流れに修正しました。
このように、毎回“熱量を維持する仕組み”をチューニングしながら改善を重ねています。
協働の形 ― 2社で1つのチームとして
今回のプロジェクトは、株式会社TendAi様との共同体制で実施しました。
まさに「2社で1つのチーム」として動いたプロジェクトでした。
壁打ちのように意見を出し合い、より良い構成や表現を磨き上げていく過程は、 まさに“伴走”そのものでした。
和地の学びとこれから
この案件を通して強く感じたのは、プロモーションは誰とでもできるものではないということ。
新しい事業を共に作るというのは、想像以上に労力もコストもかかります。
だからこそ、「本当に良いものを持っている方」と一緒にやることが大切だと実感しました。
SBCのように、人の変化や成長を生み出す企画をこれからも作っていきたい。
数字だけでなく、「想いが社会に届くプロモーション」を仕立てること。
その一点に、僕たちはこれからもこだわっていきます。


コメント